歯ぐきの黒ずみは、セラミックに交換するだけでは治らない?知っておきたい4つの原因
笑ったとき、前歯のまわりに見える黒い歯ぐき。
写真を撮るときに気になる。
人前で思いきり笑えない。
「歯ぐきが汚れているように見えないだろうか」と心配になる。
そのようなお悩みはありませんか?
そして、歯科医院で、
「差し歯をオールセラミックに交換すれば、黒ずみもきれいになります」
と言われた方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、ここで大切なことがあります。
歯ぐきの黒ずみは、すべて同じ原因で起きているわけではありません。
原因が違えば、必要な治療も違います。
歯ぐきが下がって黒い歯根が見えている方に、歯ぐきのピーリングだけを行っても改善は期待できません。
歯ぐきの中に金属の粉が入り込んでいる方が、差し歯をオールセラミックに交換するだけでも、黒ずみは残る可能性があります。
つまり、歯ぐきの黒ずみを改善するために最初に必要なのは、セラミックを交換することでも、レーザーを当てることでもありません。
まず、黒く見える原因を正確に見分けることです。
なぜ「とりあえずセラミックを交換する」だけでは不十分なのか
歯ぐきの黒ずみには、差し歯に使用されている金属が関係している場合があります。
そのため、金属を使用しないオールセラミックへ交換すれば、改善するケースもあります。
しかし、すでに歯ぐきが下がっていたり、神経のない歯が変色していたり、歯ぐきの中に金属粉が入り込んでいたりする場合は、セラミックの交換だけでは十分に改善しないことがあります。
せっかく費用をかけて差し歯を交換したのに、
- 歯ぐきの黒さが残った
- 一時的にきれいになったが、再び黒く見えてきた
- 黒ずみは減ったが、歯が長く見えるようになった
- 左右の歯ぐきの位置が合わなくなった
- 新しいセラミックと歯ぐきの境目が不自然に見える
という結果になっては残念です。
治療を始める前に、
「黒ずみの正体は何か」
「歯だけを治せばよいのか」
「歯ぐきの治療も必要なのか」
を確認することが重要です。
歯ぐきが黒ずんで見える4つの原因
歯ぐきの黒ずみは、主に次の4つに分けられます。
- 歯ぐきが下がり、変色した歯根やインプラントが見えている
- 神経を失った歯の変色が、薄い歯ぐきから透けている
- 金属の削りかすなどが、歯ぐきの中に入り込んでいる
- メラニン色素によって、歯ぐき全体が黒く見えている
見た目は同じような「黒ずみ」でも、必要な治療方法は大きく異なります。
原因1.歯ぐきが下がり、黒い歯根が見えている
差し歯のまわりが黒く見える原因として多いのが、歯ぐきの退縮です。
歯ぐきが下がると、これまで歯ぐきに隠れていた歯の根元が露出します。
特に、神経を抜いた歯は根元が暗く変色していることがあり、白いセラミックとの色の差によって、歯ぐきとの境目が黒く見えやすくなります。
このような状態はありませんか?
- 差し歯と歯ぐきの間に黒い線が見える
- 以前より差し歯が長く見える
- 左右で歯ぐきの高さが違う
- 歯の根元が黒または茶色に見える
- セラミックを交換しても境目が気になる
- 歯ぐきが薄く、下がってきている
このケースでは、差し歯を交換するだけでなく、歯ぐきの位置を回復させる治療が必要になることがあります。
歯ぐきの再生治療で黒い歯根を覆う
歯ぐきが下がって歯根が露出している場合は、歯ぐきの再生治療を行い、露出した部分を歯ぐきで覆う方法があります。
患者さまご自身の歯ぐきを移植するなどして、下がった歯ぐきの回復を図ります。
これにより、
- 黒く変色した歯根を見えにくくする
- 歯が長く見える状態を改善する
- 左右の歯ぐきの位置を整える
- 薄い歯ぐきを厚くする
- 将来的な歯ぐきの退縮リスクを抑える
ことが期待できます。
差し歯の状態に問題がなければ、差し歯を外さずに歯ぐきの再生治療だけを行える場合もあります。
一方で、差し歯の適合や形に問題がある場合は、歯ぐきの再生治療とオールセラミックの交換を組み合わせることがあります。
歯ぐきの再生治療の注意点
歯ぐきの再生治療は、歯ぐきを好きな位置まで自由に上げる治療ではありません。
基本的には、もともと歯ぐきがあった位置までの回復を目指します。歯周病によって歯を支える骨が大きく失われている場合などは、希望する位置まで歯ぐきが回復しないことがあります。
また、治療後の歯ぐきの位置や厚みには個人差があります。
インプラントのまわりが黒く見える場合
前歯のインプラントでも、歯ぐきが下がることで黒ずみが見える場合があります。
インプラントの本体や金属製の土台が透けたり、露出したりすると、歯ぐきの付け根が灰色や黒色に見えることがあります。
この場合も、上部のセラミックだけを作り直せば解決するとは限りません。
状態によっては、
- 歯ぐきの再生治療
- 歯ぐきの厚みを増やす移植
- セラミックの形や長さの調整
- アバットメントの交換
- インプラント周囲炎の治療
などを検討します。
前歯のインプラントでは、歯の白さだけでなく、歯ぐきの位置や厚みまで含めて診断することが大切です。
原因2.神経のない歯が変色し、歯ぐきから透けている
歯の神経を失うと、時間の経過とともに歯が暗く変色することがあります。
歯ぐきが薄い方の場合、変色した歯根の色が歯ぐきを通して透けて見え、歯ぐき自体が黒くなったように感じることがあります。
このケースでは、歯ぐきの表面をピーリングしても、原因は歯の内部にあるため、十分な効果は期待できません。
神経のない歯に見られる特徴
- 1本だけ歯ぐきが暗く見える
- 神経を抜いた歯の周囲だけ黒い
- 歯そのものも灰色や茶色に変色している
- 差し歯にしていない歯でも黒く見える
- 歯ぐきの表面にはシミのような境界がない
この場合は、歯の内部の変色に対する治療を検討します。
ウォーキングブリーチで歯の内部から漂白する
神経のない歯の変色には、ウォーキングブリーチという方法があります。
歯の根の治療状態を確認し、歯の内部を清掃したうえで漂白剤を入れ、内側から歯を明るくする方法です。
歯の色が明るくなることで、薄い歯ぐきから透けて見えていた暗さも改善する可能性があります。
状態によっては、歯を大きく削って差し歯にすることなく、変色を改善できる場合があります。
ウォーキングブリーチの料金
1本・1回:5,500円(税込)
通常は2~3回程度行うことがありますが、必要な回数には個人差があります。
ウォーキングブリーチの注意点
- 1回で希望する白さにならない場合があります
- 時間の経過とともに後戻りすることがあります
- 定期的な追加処置が必要になる場合があります
- 金属の沈着による変色には効果が期待できません
- 虫歯や歯の亀裂がある場合は、先に治療が必要です
- 根の治療状態によっては適応できない場合があります
歯の状態によっては、ウォーキングブリーチではなく、オールセラミック治療が適していることもあります。
原因3.歯ぐきの中に金属の粉が入り込んでいる
差し歯の周囲に、青黒いシミのような色が広がっている場合は、歯ぐきの中に金属の細かな粒子が入り込んでいる可能性があります。
金属製の土台や被せ物を削った際に生じた金属粉が、歯ぐきの組織に入り込むことで、黒や灰色に見える状態です。
いわゆるメタルタトゥーと呼ばれることがあります。
金属粉による黒ずみの特徴
- 差し歯の周囲だけ青黒く見える
- 黒ずみが歯ぐきの中から透けている
- シミのような黒さが部分的に広がっている
- オールセラミックへ交換しても黒ずみが残った
- レーザーやピーリングをしても改善しない
- 金属製の土台や古い差し歯が入っている
この黒ずみは歯ぐきの表面だけにあるわけではありません。
そのため、メラニン色素を取り除くピーリングでは改善が期待できません。
金属粉が入り込んだ歯ぐきを取り除く治療
金属粉が原因の場合は、変色した歯ぐきの組織を丁寧に取り除きます。
黒ずみの範囲が狭く、歯ぐきに十分な厚みがある場合は、金属粉が入り込んだ部分だけを除去できることがあります。
一方、歯ぐきが薄い場合や、黒ずみが広い範囲に及んでいる場合は、そのまま組織を取り除くと歯ぐきがくぼんだり、さらに下がったりする可能性があります。
そのようなケースでは、
- 金属粉の除去
- 歯ぐきの移植
- 歯ぐきの再生治療
- 金属製の土台の交換
- オールセラミック治療
などを組み合わせて治療します。
大切なのは、黒い部分だけを取るのではなく、治療後の歯ぐきの厚みや形まで考えて処置することです。
オールセラミックにした直後でも黒ずみが残る理由
「金属を使わないオールセラミックにしたのに、歯ぐきが黒いままです」
というご相談をいただくことがあります。
これは、以前の治療で歯ぐきの中に入り込んだ金属粉が残っていることが原因かもしれません。
新しいセラミック自体に金属が使われていなくても、すでに歯ぐきの組織が変色していれば、その色は自然には消えない場合があります。
このケースでは、セラミックを何度作り直しても、黒ずみの原因を取り除かない限り改善は期待できません。
治療に費用をかける前に、
「黒いのは差し歯なのか、歯根なのか、それとも歯ぐきそのものなのか」
を確認する必要があります。
原因4.メラニン色素で歯ぐき全体が黒く見える
歯ぐき全体が茶色や黒っぽく見える場合は、メラニン色素が原因となっていることがあります。
これは、差し歯や金属とは関係のない、生理的な色素沈着であることも少なくありません。
メラニン色素による黒ずみの特徴
- 複数の歯にわたって歯ぐきが黒い
- 左右対称に黒ずみがある
- 歯ぐき全体が茶色っぽい
- 子どもの頃から歯ぐきが黒い
- 喫煙によって色が濃くなっている
- 差し歯がない部分にも黒ずみがある
このタイプの黒ずみには、歯ぐきのピーリングを行う方法があります。
歯ぐきのピーリングでメラニン色素を除去する
神田ふくしま歯科では、状態に応じてフェノールアルコール法などによる歯ぐきのピーリングを行います。
歯ぐきの表面にあるメラニン色素の多い層を取り除き、下から明るい色の歯ぐきが回復するのを待つ方法です。
メラニン色素による黒ずみであれば、比較的負担を抑えて改善できる場合があります。
フェノールアルコール法の料金
1回:5,500円(税込)
黒ずみの範囲や濃さによっては、複数回の処置が必要になることがあります。
歯ぐきのピーリングの注意点
- 1回で完全に色素を除去できない場合があります
- 時間の経過とともに色素が再び目立つことがあります
- 喫煙している方は再発しやすい傾向があります
- 使用する薬剤が体質に合わない場合があります
- 処置後に痛みやヒリヒリした感じが出ることがあります
- 金属粉、歯根の変色、歯ぐきの退縮には効果が期待できません
歯ぐきが黒いからといって、すべての方にピーリングが適しているわけではありません。
あなたの黒ずみは、どのタイプですか?
鏡を見ながら確認してみてください。
歯と歯ぐきの境目だけが黒い
歯ぐきが下がり、変色した歯根や差し歯の境目が見えている可能性があります。
1本の歯のまわりだけ暗く見える
神経を失った歯の変色が、薄い歯ぐきから透けている可能性があります。
青黒いシミが部分的にある
金属粉が歯ぐきの中に入り込んでいる可能性があります。
歯ぐき全体が茶色または黒っぽい
メラニン色素による色素沈着の可能性があります。
ただし、実際には複数の原因が重なっているケースもあります。
たとえば、
- 歯ぐきが下がっている
- 神経のない歯が変色している
- 金属粉が歯ぐきに入り込んでいる
- 差し歯の形や適合にも問題がある
という状態が同時に起きていることがあります。
そのため、ご自身だけで原因を決めつけず、治療前に詳しい診察を受けることをおすすめします。
歯ぐきの黒ずみ治療で避けたい3つの失敗
1.原因を確認せずにセラミックを交換する
黒ずみの原因が歯ぐきの退縮や金属粉であれば、セラミックだけを交換しても改善しない可能性があります。
2.すべての黒ずみにピーリングを行う
ピーリングが適しているのは、主にメラニン色素による黒ずみです。歯根の変色や金属粉が原因の場合は、別の治療が必要です。
3.黒ずみだけを取って歯ぐきの形を崩してしまう
変色した歯ぐきを大きく切り取ると、歯ぐきが下がったり、くぼんだりする可能性があります。治療後の歯ぐきの形や厚みまで考えることが大切です。
歯ぐきの黒ずみを長く安定させるために
歯ぐきの黒ずみを改善するためには、表面の色だけでなく、原因そのものへ対応する必要があります。
治療前には、次の点を確認します。
- 歯ぐきが下がっていないか
- 歯ぐきの厚みは十分か
- 歯の神経が残っているか
- 歯根が変色していないか
- 金属製の土台が入っていないか
- 金属粉が歯ぐきに入り込んでいないか
- 差し歯の適合や形に問題がないか
- 歯周病や歯ぐきの炎症がないか
- メラニン色素による黒ずみか
原因を確認したうえで、
- 歯ぐきの再生治療
- ウォーキングブリーチ
- 金属粉の除去
- 歯ぐきの移植
- オールセラミック治療
- 歯ぐきのピーリング
- 歯周病治療
などから、必要な治療を組み合わせます。
歯ぐきの黒ずみ治療は保険外診療です
歯ぐきの色や見た目を改善する治療は、原則として保険外診療となります。
治療費は、黒ずみの原因や治療する範囲、必要な処置によって異なります。
たとえば、セラミックの交換だけで対応できる方もいれば、歯ぐきの再生治療や金属粉の除去を併用する必要がある方もいらっしゃいます。
治療を開始する前に、必要な処置と費用について確認することが大切です。
「昔のようなピンク色の歯ぐきに戻したい」とお考えの方へ
歯ぐきの黒ずみは、命に関わる病気ではない場合が多いでしょう。
それでも、
笑うときに口元を隠してしまう。
写真に写るのが嫌になる。
人と話すとき、相手の視線が気になる。
きれいにした差し歯のまわりだけが黒く見える。
このような悩みは、毎日の生活に少しずつ影響します。
大切なのは、やみくもに治療を始めることではありません。
まず、なぜ黒く見えているのかを知ることです。
原因がわかれば、必要な治療と、必要のない治療を整理できます。
神田ふくしま歯科の無料カウンセリング
神田ふくしま歯科では、歯ぐきの黒ずみに関する無料カウンセリングを行っています。
カウンセリングでは、
- 黒ずみの原因
- 歯ぐきの退縮の有無
- 歯根や差し歯の状態
- 金属粉の沈着の有無
- 歯ぐきの厚み
- 必要な治療方法
- 治療期間
- 治療費
- 治療によるリスクや限界
について、わかりやすくご説明します。
「セラミックにしたのに黒ずみが残っている」
「歯ぐきのピーリングで治るのかわからない」
「歯ぐきが下がって、差し歯の境目が黒い」
「何軒か相談したが、治療が難しいと言われた」
という方も、一度ご相談ください。
無料カウンセリングのお問い合わせ
神田ふくしま歯科
東京都千代田区神田鍛冶町3-2-6F
スターバックス上
JR神田駅北口より徒歩1分
東京駅の隣の駅です。
フリーダイヤル:0120-25-1839
電話:03-3251-3921
※スマートフォンからお問い合わせいただく場合は、パソコンからのメールを受信できるよう設定をご確認ください。また、メールアドレスの入力間違いにもご注意ください。
よくあるご質問
歯茎の黒ずみは、セラミックに交換するだけでは治らないことがあります
Q. 歯茎が黒く見える場合、オールセラミックへ交換すれば改善しますか?
A. 金属を使用した差し歯が原因であれば改善する場合がありますが、歯茎下がり、歯根の変色、金属粉、メラニン色素などが原因の場合は、セラミックの交換だけでは黒ずみが残ることがあります。
笑ったときに、前歯の周囲の歯茎が黒く見えることがあります。
「写真を撮るときに気になる」
「口元を隠さずに笑えない」
「歯茎が汚れているように見えないか心配」
というお悩みをお持ちの方もいらっしゃいます。
歯茎の黒ずみには、差し歯に使用されている金属が関係している場合があります。
そのため、金属を使用しないオールセラミックへ交換することで改善するケースもあります。
しかし、歯茎の黒ずみは、すべて同じ原因で起きているわけではありません。
主な原因には、
-
歯茎が下がり、変色した歯根やインプラントが見えている
-
神経のない歯の変色が、薄い歯茎から透けている
-
金属の削りかすが歯茎の中へ入り込んでいる
-
メラニン色素によって歯茎全体が黒く見えている
という4つがあります。
原因が異なれば、必要な治療方法も異なります。
たとえば、歯根が露出して黒く見えている場合に歯茎のピーリングを行っても、原因は改善しません。
歯茎の中へ金属粉が入り込んでいる場合も、セラミックを交換するだけでは黒ずみが残る可能性があります。
治療前には、
-
黒く見えているのは歯か、歯根か、歯茎か
-
歯茎が下がっていないか
-
金属の土台や被せ物が入っていないか
-
歯茎の中に金属粉が沈着していないか
-
メラニン色素による黒ずみか
を確認することが重要です。
Q. 歯茎が黒く見える主な4つの原因と、それぞれの治療方法を教えてください。
A. 黒ずみの原因は、歯茎下がり、神経のない歯の変色、金属粉の沈着、メラニン色素に分けて考えます。原因に合わせて歯茎の再生、漂白、金属粉の除去、ピーリングなどを行います。
1.歯茎が下がり、黒い歯根やインプラントが見えている
差し歯の周囲が黒く見える原因として多いのが、歯茎の退縮です。
歯茎が下がると、それまで隠れていた歯根や被せ物の境目が露出します。
特に神経を取った歯は、歯根が灰色や茶色に変色していることがあり、白いセラミックとの色の差によって黒い線のように見えることがあります。
次のような状態がみられる場合があります。
-
差し歯と歯茎の間に黒い線がある
-
以前より差し歯が長く見える
-
左右の歯茎の高さが違う
-
歯根が黒または茶色に見える
-
セラミックを交換しても境目が気になる
-
歯茎が薄く、少しずつ下がっている
この場合は、結合組織移植などの歯茎の再生治療を行い、露出した歯根や被せ物の境目を覆うことを目指します。
歯茎の再生治療によって、
-
変色した歯根を見えにくくする
-
歯を短く自然に見せる
-
左右の歯茎の高さを整える
-
薄い歯茎を厚くする
-
将来の歯茎下がりを起こりにくくする
ことが期待できます。
現在の差し歯に問題がなければ、差し歯を外さずに歯茎の再生治療だけを行える場合もあります。
差し歯の形や適合に問題がある場合は、歯茎の治療とオールセラミックの交換を組み合わせます。
前歯のインプラントでも、歯茎が下がることで金属製の土台やインプラント本体が透けたり露出したりし、黒く見えることがあります。
状態に応じて、
-
歯茎の再生治療
-
歯茎を厚くする移植
-
アバットメントの交換
-
セラミックの形や長さの調整
-
インプラント周囲炎の治療
を検討します。
2.神経のない歯の変色が、歯茎から透けている
歯の神経を失うと、時間の経過とともに歯や歯根が暗く変色することがあります。
歯茎が薄い場合は、その暗い色が歯茎を通して透け、歯茎自体が黒くなったように見えることがあります。
特徴としては、
-
1本の歯の周囲だけ暗い
-
神経を取った歯の周囲だけ黒い
-
歯そのものも灰色や茶色に見える
-
差し歯にしていない歯でも黒く見える
-
歯茎表面に明確なシミの境界がない
ことがあります。
この場合は、歯茎の表面ではなく、歯の内部の変色へ対応する必要があります。
神経のない歯には、ウォーキングブリーチを行える場合があります。
歯の内部へ漂白剤を入れ、内側から歯を明るくする方法です。
歯が明るくなることで、薄い歯茎から透けていた暗さも改善する可能性があります。
ウォーキングブリーチの料金は、
1本・1回5,500円(税込)
です。
通常は2~3回程度行うことがありますが、必要な回数には個人差があります。
3.歯茎の中に金属の粉が入り込んでいる
差し歯の周囲に青黒いシミのような黒ずみがある場合は、歯茎の中へ金属の細かな粒子が入り込んでいる可能性があります。
金属製の被せ物や土台を削った際の金属粉が歯茎の組織へ沈着する状態で、メタルタトゥーと呼ばれることがあります。
特徴としては、
-
差し歯の周囲だけ青黒い
-
黒ずみが歯茎の中から透けている
-
シミのような黒さが部分的にある
-
オールセラミックへ交換しても黒ずみが残る
-
ピーリングやレーザーで改善しない
-
古い金属製の土台や差し歯が入っている
ことがあります。
この黒ずみは歯茎の表面だけにあるわけではないため、メラニン色素を対象とするピーリングでは改善できません。
治療では、金属粉が入り込んだ歯茎を取り除きます。
歯茎が薄い場合や黒ずみが広い場合は、組織を除去するだけでは歯茎がへこんだり下がったりする可能性があります。
そのため、
-
金属粉の除去
-
歯茎の移植
-
歯茎の再生治療
-
金属の土台をファイバーコアへ交換
-
オールセラミック治療
を組み合わせることがあります。
4.メラニン色素によって歯茎全体が黒く見える
複数の歯にわたって歯茎が茶色や黒っぽく見える場合は、メラニン色素による色素沈着の可能性があります。
特徴としては、
-
左右対称に黒ずんでいる
-
歯茎全体が茶色っぽい
-
子どもの頃から黒い
-
差し歯がない部分にも黒ずみがある
-
喫煙によって色が濃くなっている
ことがあります。
この場合は、歯茎のピーリングを検討します。
神田ふくしま歯科では、状態に応じてフェノールアルコール法などを使用し、歯茎表面のメラニン色素が多い層を除去します。
料金は、
1回5,500円(税込)
です。
黒ずみの濃さや範囲によっては、複数回の処置が必要になる場合があります。
Q. 歯茎の黒ずみ治療で、避けた方がよい失敗はありますか?
A. 原因を調べずにセラミックを交換すること、すべての黒ずみにピーリングを行うこと、黒い歯茎だけを大きく切り取ることには注意が必要です。
歯茎の黒ずみ治療では、次の3つの失敗を避けることが重要です。
1.原因を確認せず、セラミックだけを交換する
黒ずみの原因が歯茎の退縮、歯根の変色、金属粉である場合は、セラミックを交換しても黒ずみが残ることがあります。
また、歯茎が下がったまま新しいセラミックを作ると、
-
歯が長く見える
-
左右の歯茎の高さが合わない
-
新しいセラミックとの境目が不自然になる
可能性があります。
2.すべての黒ずみにピーリングを行う
ピーリングが適しているのは、主にメラニン色素による黒ずみです。
歯根の変色、金属の沈着、インプラントの露出、歯茎の退縮には十分な効果が期待できません。
3.黒ずみだけを取って、歯茎の形や厚みを損なう
金属粉が入った歯茎を大きく切り取ると、歯茎が下がったり、くぼんだりすることがあります。
見た目の色だけでなく、処置後の、
-
歯茎の厚み
-
歯茎の高さ
-
左右のバランス
-
歯根を覆えるか
-
セラミックとの境目
まで考える必要があります。
治療前には、
-
歯茎の退縮
-
歯根の変色
-
神経の有無
-
金属の土台
-
金属粉の沈着
-
歯茎の厚み
-
差し歯の形と適合
-
歯周病や炎症
-
メラニン色素
を確認します。
複数の原因が同時に起きている場合もあります。
その場合は、一つの治療だけではなく、必要な処置を組み合わせます。
Q. 各治療には、どのようなリスクや注意点がありますか?
A. 治療方法によって、術後の痛みや腫れ、希望する色や歯茎の位置まで改善しない、再発するなどの可能性があります。
歯茎の再生治療の注意点
歯茎の再生治療は、歯茎を自由に好きな位置まで移動できる治療ではありません。
基本的には、もともと歯茎があった位置への回復を目指します。
歯周病によって歯と歯の間の骨が大きく失われている場合は、希望する位置まで回復しないことがあります。
主なリスクは、
-
術後の痛みや腫れ
-
出血や内出血
-
感染
-
縫合部分が開く
-
移植した組織が十分に定着しない
-
希望する位置まで歯茎が回復しない
-
歯茎の厚みや色に左右差が残る
-
再び歯茎が下がる
-
複数回の移植が必要になる
ことです。
ウォーキングブリーチの注意点
-
1回で希望する色にならない場合がある
-
色が後戻りすることがある
-
追加処置が必要になることがある
-
金属による変色には効果が期待できない
-
虫歯や歯の亀裂がある場合は先に治療が必要
-
根管治療の状態によっては行えない
-
歯の状態によってはセラミック治療が適する
ことがあります。
金属粉除去の注意点
-
歯茎が薄い場合は除去後にくぼむことがある
-
歯茎がさらに下がる場合がある
-
黒ずみが深いと完全に除去できないことがある
-
歯茎の移植が必要になることがある
-
金属の土台や被せ物の交換が必要になる
ことがあります。
歯茎のピーリングの注意点
-
1回で完全に色素を除去できない場合がある
-
時間の経過で色素が再び目立つことがある
-
喫煙している方は再発しやすい
-
処置後にヒリヒリした痛みが出る場合がある
-
薬剤が体質に合わない場合がある
-
歯根の変色や金属粉、歯茎下がりには効果が期待できない
ことがあります。
オールセラミック治療の注意点
-
歯を削る必要がある
-
治療後にしみることがある
-
痛みが続く場合は神経の治療が必要になる
-
天然歯と完全に同じ色や透明感にはならない
-
セラミックが欠けたり割れたりすることがある
-
歯茎が下がると境目が見えることがある
-
将来的に交換が必要になる場合がある
ことがあります。
歯茎の色や見た目を改善する治療は、原則として保険外診療です。
必要な治療と費用は、黒ずみの原因や範囲によって異なります。
Q. 神田ふくしま歯科では、歯茎の黒ずみをどのように診断・治療しますか?
A. 黒ずみの場所や色だけで判断せず、歯茎の退縮、歯根、金属、歯周病などを確認し、原因に合った治療をご提案します。
神田ふくしま歯科では、歯茎の黒ずみに関する無料カウンセリングを行っています。
カウンセリングや診察では、
-
黒ずみが部分的か全体的か
-
歯茎が下がっているか
-
歯茎の厚み
-
歯の神経が残っているか
-
歯根や歯そのものが変色しているか
-
金属製の土台や被せ物の有無
-
金属粉の沈着
-
差し歯の形や適合
-
歯周病や炎症
-
インプラント周囲炎
-
メラニン色素
を確認します。
原因を確認したうえで、
-
歯茎の再生治療
-
ウォーキングブリーチ
-
金属粉の除去
-
歯茎の移植
-
ファイバーコアへの交換
-
オールセラミック治療
-
歯茎のピーリング
-
歯周病治療
-
インプラント周囲炎の治療
などから、必要な治療を組み合わせます。
「セラミックに交換したのに黒ずみが残っている」
「ピーリングで治る黒ずみか分からない」
「歯茎が下がり、差し歯との境目が黒い」
「前歯のインプラントの付け根が黒く見える」
「1本の歯の周囲だけ歯茎が暗い」
「何軒か相談したが治療が難しいと言われた」
このようなお悩みがある方は、無料カウンセリングでご相談ください。
歯茎の黒ずみが起こる4つの原因のまとめ
歯茎の黒ずみは、すべて同じ原因で起きているわけではありません。
主な原因は、次の4つです。
-
歯茎が下がり、変色した歯根やインプラントが見えている
-
神経のない歯の変色が、薄い歯茎から透けている
-
金属の削りかすが歯茎の中へ入り込んでいる
-
メラニン色素によって歯茎全体が黒く見えている
歯茎下がりが原因であれば、歯茎の再生治療を検討します。
神経のない歯の変色には、ウォーキングブリーチを行える場合があります。
金属粉が沈着している場合は、変色した組織の除去や歯茎の移植が必要になることがあります。
メラニン色素が原因の場合は、歯茎のピーリングが選択肢となります。
オールセラミックへ交換すれば改善するケースもありますが、歯茎や歯根に原因が残っていれば、黒ずみは消えません。
また、実際には、
-
歯茎が下がっている
-
神経のない歯が変色している
-
金属粉が沈着している
-
差し歯の形や適合に問題がある
といった複数の原因が重なっていることもあります。
歯茎の黒ずみを改善するために最も大切なのは、やみくもにセラミックを交換したり、ピーリングを行ったりすることではありません。
まず、なぜ黒く見えているのかを正確に確認することです。
原因が分かれば、必要な治療と、必要のない治療を整理できます。
神田ふくしま歯科では、歯だけでなく、歯根、歯茎、骨、金属の状態まで確認し、黒ずみの原因に合わせた治療方法をご提案しています。
神田ふくしま歯科
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